「悠さんに会える♪」






『もう〜エリったら…』






車の側まで来ると、
やっぱり兄貴が
運転席に居た。





ガチャン





車のドアの鍵が
開いた音を確認して
車に乗ろうとした。







だけど…開けた
瞬間あたしは
びっくりして
立ち止まってしまった…







━【悠】━







ああー…沙羅を
彰には一番会わせたく
なかったのにな…





言ってた矢先に
これかい!








沙羅が車の側まで
来たことを確認して
ドアのロックを
外した。






ガラガラ!






沙羅が思いっきり
後部座席のドアを
開けた。






彰「!!……あ…」






俺は彰がびっくり
していた姿を
見逃しはしなかった…








━【彰】━








窓の外をただ
ボーゼンと
見ていた。



すると、悠が突然
ロックを外した。





こいついきなり
何やってんだ?
って思いながら
開いたドアを
見ていると…






見たことある…
この間のあの女が
目の前に立っていた。






忘れるわけない。
まだ覚えているよ。








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