「玲に触るな」

「玲様に触らないでください」




瀬凪と矢澤陽の声が重なった






すると滝山がフッと笑って


「めでたい奴だな」

と矢澤陽を睨んだ







ちょっとストーップ!!
喧嘩はよくない!うん!!




「ちょっとストップ!喧嘩は止めよ?ね?」


両者の顔色を伺ながら二人を必死に宥めた





すると瀬凪が冷静に

「これから玲様に用がある場合はこの雛美沢を通してください」


と落ち着いた口調でゆっくり喋った





「お前があの雛美沢瀬凪か‥よく覚えとくよ」





そしと滝山は校門の方へ歩いていった



トンッ




すれ違いざまに肩に手を置かれて




「これからの学校生活が楽しみですね玲様」



一言、言い放ち去った




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