「あ・・・由実・・・ごめん。言い過ぎた・・・」



バタバタバタッと足音を鳴らして、帰ろうとする由実。




「由実!待てって!」


由実の腕を掴もうとした。



「やだ!」


その手を振り払い由実は部屋を出て行った。





__バタン



扉の音が虚しく響いた。





「俺のバカ・・・」



追いかけても仕方ないと思い、メールを打つ。





『From 竜也

 To 由実


 由実・・・。今さっきはごめん。

 本当にごめん。連絡ちょうだい。』




画面には、『送信しますか?』の文字。