「ちょ、待て。落ち着けって・・・」
俺は由実を強く抱きしめた。
「こんな風に彼女さんも抱きしめたの?こんな風に触れたりしたの?」
「何言ってんだよ・・・」
由実は俺の胸から離れて、ベットに座った。
重苦しい雰囲気。
「・・・バム」
「何?」
「アルバム見してよ・・・」
「いいよ・・・」
何をするんだろうと思いながら、由実に中学の頃のアルバムを渡した。
必死にページを捲っている。
そしてある場所で由実の手が止まった。
覗いてみると、修学旅行のページだった。
そして由実の視線を捕らえている写真。
俺と元カノの2ショット。