それは、俺と由実が付き合った最初の頃。
「付き合って下さい・・・」
真っ赤な顔をして俺に告白をした由実。
今でもその時のことを鮮明に覚えてる。
由実の姉ちゃん。奈緒。
俺と奈緒は友達で、妹に紹介したいと言われ、奈緒の家に行った。
由実は一目惚れだったと俺に話したが、俺だって由実に一目惚れだった。
その色白で細い体は守りたくなるほど小さくて。
少し頬を赤らめながら「こんにちは」って言ったときの笑顔は、たまらなく可愛かった。
だから告白されたときはすげぇ嬉しかったし、絶対幸せにしなくちゃなんねぇって決意した。