あたしとシバが出会ったのは
あたしが初めてバイトしに来た日。
「三宅 優です!!
ミケって呼ばれてるんで
よかったら呼んでください!」
あたしの自己紹介にみんなが笑ったのに
シバだけが無表情であたしを見てて
ある意味印象的だった。
バイトを始めて数日経っても
シバはあたしと喋ってくれず
そんなあたしたちが面白かったのか
みんなはあたしに
シバの話しをいっぱいしてくれた。
シバはここらで有名な馬鹿高校の生徒で
あたしと同い年であること。
高1のころからずっとバイトしてること。
超気まぐれな猫みたいな奴だってこと。