「ミケ!!」


今日、2度目。

あたしを呼ぶ、シバの声。



振り返ると、シバが走ってきた。



「どうしたの?」


首を傾げて、シバを見上げる。


シバは少し悩んでるような顔をした後


「サンタって、クリスマスに来るんだよな?」


そう聞いてきた。






…サンタって、あんた、高校3年生だよね???


シバの発言に言葉を失っていると


「欲しいもの頼んだのに、こんかった」


シバは悔しそうな顔をした。



「何がほしかったの?」



聞きたいことがいっぱいあったけど

(サンタさん信じてるの?!とか…)

寒さが辛かったあたしは

会話が進むような言葉を選んで尋ねた。









「…ミケ」