「ミケ」


その日の仕事が終わり

あたしが着替えを終えてスタッフルームに戻ると

既に着替えを終えてソファーに座ってるシバがあたしを手招きして呼んだ。



「なに?」


そう聞きながらシバの隣に座ると


「ミケミケ〜」


シバはいきなり、あたしの髪をぐしゃぐしゃと乱しはじめた。



「ちょ…っ」

何すんの!!!!


そう、言おうと思ったけど



言えなかった。



シバが、笑ってたから。






「ミケの髪、ウケる」


意味不明なことをいいながら

そのまましばらくあたしの髪を乱すシバ。



…シバ、頭おかしいだろ…


あたしは呆れてシバを見ていた。



でも、嫌じゃないんだ。

だって、シバが笑ってる。