次の日、母さんは母さんのお兄さん
(あたしにとっての伯父にあたるひと)とじいちゃんのコトでずっと話していた


「父さん、もう頑張ったよ・・・
このまま逝かせよう」

伯父の放った一言

「・・・兄ちゃんはそれでいいの?」

母は泣きながら言う


あたしはその場にいられなくなった
一人で部屋へいき、泣きながらうずくまった
ああ、だから嫌い。
あたし、大人嫌い・・・。
不都合なものは理屈でかたづける。
それができるから
大人
なのかもしれない

でも
そんなのイヤ。

頑張った?
うん、頑張ったよ。
じいちゃん、頑張った。
10時間にも至る手術に耐えて
週に3回、透析にかよって
薬も沢山飲んで

それでも笑顔で優しくて・・・

でも、だから?
頑張ったから命を諦める?


おかしい。
おかしいよ。
じいちゃん・・・