そんなあたしの思いをすべて無にしようとする大人、大嫌いだ。



コンコン・・・


「っ、何!?」

泣いていたあたしの部屋に母さんが入ってきた


「侑唯、・・・あのね」


「・・・・、じいちゃんは・・?」


手のひらに爪が食い込むほど強くあたしは手を握った



「頑張ってもらう。」



「・・・・へ?」


あたしが覚悟していた答えとは違った。


「お母さん、ぜったい死なせない。
兄ちゃんがなんと言おうと、諦めない。
じゃないと、お母さんの親は・・・もういなくなっちゃうの」


「・・・・かあさ・・っ」



「侑唯を守ってくれる大人だもん、どんな状態だろうと生きてもらおう」



「っぅ・・・っ・・・」


思っても見なかった
母さん、知ってたんだ。