体育館につくと、もうほとんどの生徒が並んでいた。
こんなに人数がいるのに、やっぱり空気は冷たくて
隅に置いてある大きめのストーブも先生の配慮なんだろうけど、この寒さでは無意味なものとなっている。
校長の話が始まり、あたしはボーっと校長の顔を眺めた。
話の内容なんて頭に入ってすらない。
ボーっとしながらふと、あることが疑問になった。
泰ちゃんって、なんで恭なんかにヤキモチ妬くんだろう。
いや、ずっと思ってたことなんだけど。
だって……
恭をチラリと見ると、眠たそうに欠伸をしながらフラフラしていた。