次々に流れていく光

流れては消え、消えれば流れ…


なんだか儚いけれど、とても神秘的



「流星群!?」


「今日ニュースで言ってたんだ。さっきからずっと見てたんだけど、蜜葉が来た途端、ようやく見えだしたんだ」


「えぇ?本当っ?」



冬の空は空気が澄んで、一層綺麗に星が見える。


2人の息が白くなって流れていった。



「蜜葉、ごめんな」


突然泰ちゃんが謝るから、あたしは目線を空から泰ちゃんへと移す。



「さっきの、ただの嫉妬だから」


「え?あ、うん…」


思わず下を向いてしまった。

なんだか少し恥ずかしい。



「俺、蜜葉の前だと余裕なくなるんだ。嫉妬心でいっぱいになる。情けないな、これが本当の自分だと思うと」


「そんなことないよ」


あたしは首を横に振った。


「どんな泰ちゃんも、あたしは…スキだよ?」