隣に静かに座ると、泰ちゃんはペンを机に置いた。



「ちょーっと休憩するかな~」



そう言うと軽々抱き上げられるあたし。

泰ちゃんの膝の上に乗せられてどうすることも出来なくて。



「た…っ!泰ちゃん!!」


焦るあたしを笑いながらギューッと抱きしめられる。


「充電完了」



もうひと頑張りするか~!と伸びをする。



も、もうっ!!
泰ちゃんのバカっ!!



でも、こんな泰ちゃんが大好きで仕方がないの。




あたしは幸せだった。

幸せだから
自分の中の気持ちに気付いてなかった。