《どうした?邪魔なんかじゃないからおいで?》
さっきまでパニクっていたくせに、泰ちゃんからそんなメールが届き浮かれるあたし。
泰ちゃんはいつも優しく首を少し傾けながら“おいで”って言う。
それが泰ちゃんらしくていつもキューンとなる。
我ながら単純だなと思う。
あたし、絶対単純な細胞でできてると思うな。
「おいでって、ここあたしの部屋なんですけどっ」
部屋に入ると泰ちゃんは肩を揺らして笑っていた。
「あれ?そうだっけ?」なんて言っちゃって。
そんな悪ガキっぽい顔にもときめいちゃうあたしは重症だろう。