「ずっと…、いとこのお兄ちゃんだと思ってた。
けどわかった。あたし泰ちゃんが…すっ!?」



最後の言葉を聞く前に、俺は蜜葉を抱きしめていた。


……最後まで聞いてられるかよ。

嬉しすぎて……。
俺、今絶対顔真っ赤だと思う。



「本気で言ってんの?」


「うん。本気だよ」



嬉しくて嬉しくて。



「ありがとう」


そう言いたくなった。


「ふふっ。どういたしまして。

泰ちゃん。好きだよ」




俺は蜜葉が折れるんじゃないかって程の力で抱きしめたんだ。