取りに行こうかと迷ったけれど、カッコ悪くてやめた。
今更カッコつけたって仕方がないのに。
本当はもっとカッコ悪いことをして逃げ出したくせに。
「――寒っ」
どこにも行くところがなく、仕方なく近くの公園のベンチに腰掛けた。
いとこっつったって家族だもんな。
法律上結婚出来るなんて決められてるけど
そりゃ驚くよな。
驚くに…決まってるよな。
いつのまに、こんなに好きになってたんだろう。
離れていってしまうのが恐くて、告白すら出来ずにいたなんて
我ながら情けなさに笑ってしまう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…