その言葉が
まるで鈍器のように、あたしの頭を殴った。
真実を否定していた“自分”が崩れ落ちていく
「だから、
もう泰輔とは会わないでくれ」
一番、恐れていた言葉だった。
泰ちゃんに、会えない。
それは、あたし達が好き合ってしまったから?
「自分達のせいで、みんなを苦しめてしまったことは分かってる。
でも、そういう関係だと知った以上、親としてお前達を合わせることは出来ない」
“この人が憎い”と、本気で思った。
「泰ちゃんにも…そう言ったの?」
声が震えた。
泣きそうで、なんかじゃない
怒りでだ。
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