「私があやしても泣き止まない
なのに、まさきさんが抱き上げると 安心したようにスヤスヤ眠る泰輔を見て
心がズタズタになっていく気がした。
泰輔は私をママだと思っていない
泰輔は私の子どもではないんだ
そんなことを思っては泣き
だんだんと、泰輔と会うことを避けるようになった。
泰輔が初めてハッキリと言葉を発したところを聞いたのは
やっぱりまさきさんだった。
ママ、と
まさきさんの顔をジッと見つめながら
優しい声で
そう言った、と
まさきさんは苦しそうな顔をして教えてくれた」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…