「まさきさんにはその時、2歳になる晴美ちゃんがいて


子育ての先輩として、よく話を聞いてもらっていた。




その度、様子がおかしい私に気づいてか


まさきさんは、よくこの家に来てくれていた。





“いつでも遊びに来てくれていいから”


そんな言葉に甘えて見山家によく行った。




“たまには気晴らしに夫婦2人で出掛けて来たら?”



そう言われて、泰輔と一葉を預けることもあった。






そうしているうちに、泰輔は泣かなくなった。





まさきさんに抱かれてる時にだけは」