「育児ノイローゼになっていたんだと思う。



母親に相談出来ればよかったのだけれど

両親を早くに亡くしていた私達には

相談できる相手が誰もいなかった。



だから…と言ってしまっては絶対いけないのだけれど


育児が苦悩でしかなくなっていた。



泰輔の口を、自分の手で塞ごうとしている自分がいることが恐ろしかった。


けどそれ以上に

それも泰輔が私の言うことを聞いてくれないからだと、泰輔のせいにしている自分がもっと恐かった。





そんな時に話を聞いてくれたのがあなた達の叔母さん、まさきさんだった」



そこまで言うと、お母さんは一度大きく息をはいた。