お姉ちゃんは2人の様子を見て何も言わなかった。


きっとお姉ちゃんは偉いから、2人の様子を見て気づかないふりをしてるんだろう。



それが、今のあたし達にとって一番いい選択なんだろう。




だけど、あたしには無理だ

そんなに利口には生きられない




「いつまで続くの。こんなの」


あたしの言葉に、お母さんが大袈裟なほど体をビクっとさせた。



「どうして何も言ってくれないの?あの日何があったの?」


「蜜葉」


なぜかお姉ちゃんがあたしを止める。


そんな冷静なお姉ちゃんに、抑えていた感情が爆発した。