「あたしだって遊びたいっ!プリクラとか撮りたいし、初詣にも行きたい!
恋だってしたいっ」
「……恋?」
あたしの言った、冗談半分の言葉を、何故か繰り返す泰ちゃん。
一瞬眉をしかめたけれど、すぐに教科書に目を落とし
「蜜葉の恋愛なんて、全然想像つかない」
なんとも失礼なことを言ってきた。
「失礼な!あたしだって恋の1つや2つ…」
したことなんてないけど…
正直言うと、仲の良い男の子なんて
隣に住んでる幼なじみの恭ぐらいしかいない。
泰ちゃんの言うとおり、恋に無縁なあたし。
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