泰ちゃんが部屋を出て行ってすぐ さっき飲んだ薬が効いてきたのか、あたしは眠りに落ちた。 夢を見た 現実なのか、夢なのか分からないような夢で あたしの部屋はもう随分暗くなっていて ふと見ると泰ちゃんが傍に座ってて ごめん、ごめんなって呟いてる 泰ちゃん、泣いてるの? 泣かないで 泣かないで 「笑って」 そこで記憶は途絶えた。 次の日の朝 目が覚めると 泰ちゃんの姿はどこにもなかった。