泰ちゃんは何も言わない。


笑うとも、怒るとも





不思議に思って布団から顔を出すと


泰ちゃんは、じっとあたしを見ていた。



笑えていない笑顔で







そんな顔見たら、こんな態度とっちゃったことにすごく申し訳なくなってきて




コクリと静かに頷いた。




どうして、なにも言わなかったんだろう。


あたしもだよって

あたしも大好きなんだよって


好きって気持ちじゃ、小さすぎて足りないくらいの愛なんだよって



そう思っているのに。






あたしは結局


恥ずかしさが邪魔して、頷くことしか出来なかった。