と言っても、そのときはそんな感情は持っていなくて。
いとこのお兄ちゃんとして大好きだった。
自分ではそう思っていたつもりだった。
「ぬわぁ~、もう!なんで受験なんてあるのかな!?だいたいおかしいんだよ。人を頭の良さで決めんのなんてっ」
大きなため息をつきながら、ペンを机にほり投げて後ろに反り返る。
「はいはい。屁理屈いうなって。みんなやってきた事なんだからさ」
泰ちゃんは呆れたように笑う。
「も~、やだやだやだーっ!」
足をバタバタさせ叫んだ。
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