プリンの事考えながら、いつの間にか寝ちゃってたんだ。
我ながらなんてマヌケな…
「ごめん、起こしちゃったな。お昼持ってきたんだけど」
「ううん。ありがとう」
体を起こすとまだ頭がフラフラした。
「大丈夫?」
「まだちょっとフラフラする」
そう言うと泰ちゃんは、髪をとかすように優しく頭を撫でてくれた。
「ごめんな。昨日、雨で濡れたせいで」
「泰ちゃんのせいじゃないのに、謝らないでよ~」
そう言って笑うと、泰ちゃんは少し困ったように笑った。
「大丈夫!こんなのすぐに直るから!」
あたしは泰ちゃんが持ってきてくれたお粥を完食し、苦手な薬も頑張って飲んだ。
今は、早く元気になって泰ちゃんを安心させたかった。
「これだけ食べれたら大丈夫だな」
やっと泰ちゃんの笑顔が見られた気がした。