なんだか少し照れくさい。
あんまり人に言える立場じゃないし、言い慣れてないから…。
｢こんにちは、日和ちゃん。蜜葉がいつもお世話になってます｣
｢あ、こちらこそっ｣
あたしと日和は変にオドオドしてるのに、泰ちゃんはやっぱり大人で。
｢すっごいカッコいいね！泰輔さん！！｣
興奮した様子の日和が、小声で囁く。
本当、かっこよすぎるんだよ…
悔しいけど。
あたしとなんてつり合わないくらいに。
｢素敵な彼氏だねっ。蜜葉が羨ましいよ｣
“彼氏”というフレーズを聞いて
なんだか胸の奥がキュウッとする。
泰ちゃんは、こんな何にもないあたしのこと選んでくれたんだ。
早く泰ちゃんに頼られる自分になりたい。
