落ち着いてて、大人な雰囲気なのに
時々大胆。
それでいて笑顔は子どもみたいに無防備で可愛くて、守ってあげたくなる。
年下のあたしが言うのも、おかしいのかもしれないけど。
『蜜葉ちゃん?さっきから箸が進んでないけど…、どうかした?』
正一叔父さんがあたしの顔を覗き込む。
「やだ、蜜葉風邪でもひいたの?顔も少し赤いし…」
お母さんがあたしの額に手を当て、自分の額と比べる。
慌ててお茶碗を持ち
「だ、大丈夫!少し考え事してただけっ」
そう言ってご飯を口いっぱいに頬ばった。
『また自分の世界に入ってたんじゃないの~』
なんて、また晴奈が嫌みったらしく言ってきたけど、それに返す余裕もなく。
そんなあたしを笑う泰ちゃんを見て
さっきの出来事をまた思い出し、赤面するだけだった。