「…そっか」
お姉ちゃんは苦笑い。
そりゃそうだ。
あたしなら出て行ってる。絶対。
「2人だけ?叔父さん達は?」
「リ、リビングじゃないかな~っ」
「そっか。じゃあ、あの、頑張って」
扉を閉める前に、もう一度だけこっちを見てお姉ちゃんは出て行った。
終始苦笑いで。
「つ、疲れた……」
お姉ちゃんが出て行った後、急に力が抜けて
泰ちゃんと同じタイミングで床に倒れ込んだ。
「びっ…くりした」
「あたし、ラジオ体操第一やり終わっちゃったよ…」
「俺も、腕立て60回はした…」
まさかの展開に、まだ心臓がバクバクいってる。
お姉ちゃんに、泰ちゃんとの関係が完璧にバレてしまったかもしれない。
お姉ちゃんは感が鋭いから。