“ねぇ、泰ちゃん。 あたしはずっと、きっといつかみんなに祝福されて 泰ちゃんと結婚するんだと思ってたよ。 とても漠然とした それでも、とても幸せな夢を 見てたんだよ。 ねぇ、泰ちゃん 1つ、ワガママ聞いてね。 あたしに好きって言ってくれたことだけは 後悔してほしくないの。 だって、確かにあたし達は――” あたし達は……… 視界がうっすらとぼやけた。 隣で眠るあなたの未来に もう あたしはいない。