「いってきまーす。」

カチャン




「よっ。」
「…おはよ。」


霧島はアタシの後をついてきた。


「何?」
「いや、お前さ完全に昨日言ったコト気にしてんだろ?」
「……してないし。」
「図星だな。ありゃぁ過去だよ。隼斗はもうそんな奴じゃねぇ。……信じられないのか?隼斗を。」
「……信じてる。でも不安なの。また…する気がして…」



霧島はアタシを見つめてきた。


「んな顔すんな。襲っちまうじゃねぇか。」
「……へ?」



霧島を見ると頬が少し赤らめてた。



ポン


「心配すんな。何かあったら俺に言え。」
「…うん。」



霧島は歩きだした。


頭…
まだ温かさがのこってる。
霧島の手、あったかかった。



なぁんだ。
意外に良い奴じゃん。