ドンッ
「…ぃったぁ~」
「…………愛奈?」
ぶつかったのは珱兄。
怖い目して、タバコ臭くて…
「見てたのか?」
「…」
アタシは小さく頷いた。
バッ
「やっ珱兄っ」
「愛奈、今までの俺はつくりもんなんだよ。本性見せてやるよ。」
「…ふっ…」
珱兄の無理矢理なキス。
こんなのやだよっ
憧れの珱兄なんかじゃない
腐ってる
バッ
「珱兄やめて!!」
「…」
「梁川さん心配してたんだよ!?」
「だから何だ…」
「へ?」
「俺は誰も信じねぇ」
「……」
ビリッ
「ヴ~…」
「騒いでも無駄」
ガムテープで口をふさがれた。
やだよ…
「ヴヴ~っ!」
珱兄の手がアタシの全てに触れはじめる。
隼斗ぉ…
嫌だよ…
隼斗…