仁が走る後を必死について行く。








着いたのは公園。

安也子さんがベンチに寝そべってる。



「安也子、動かないんだ…さっきから…呼んでも…」

潤んだ瞳で話し出す仁。




今日は仮退院期間の最終日だったらしく、2人でゆっくり公園で過ごしてた。

仁が近くの自動販売機へ行って帰ってきたら…






「…俺が…悪いんだ…安也子の親に、何て言えば…」
「ま、待ってよ仁!!まだ助かるかもしれないよ!安也子さん、ただ気を失ってるだけとか…」
「じゃあどうして息してねぇんだよ…なぁ……なぁっ!」




ガシャンッッ



仁は近くにあった看板を思いっきり蹴り飛ばした。


























「…安也子だけなんだよ…俺を理解してくれるのは…」














泣きながら語る仁。




















アタシは、何もできなかった…