「ほんと、ありがとうね隼斗。」
「えぇよ。今度から気ぃつけろよ。」
「うん…」
「じゃ。」
「…うん」



隼斗は歩いてく。

離れたくない

もっと傍にいたい



でも隼斗はどう思うか分からない。
怖い。



アタシが汚されてる所、見たんだもん。

いくら隼斗でも嫌になったよね。




「ただいま」
「あら、愛奈どうしたのその服。買ってないわよね?誰の?」
「友達の借りたんだ。水遊びしてたら派手に転んじゃって(笑)」
「あらそぅ…ちゃんと返しときなさいよ?」
「うん」




カチャン

バフッッ


~♪♪~
[受信:万由]
[隼斗に行けって言ったのアタシなの。嫌だったよね。。愛奈が行く前に成人ってやつに警告されて…]



何か今はなにもしたくないや…





アタシ、成人に裏切られたんだ。
また、騙されたんだ。


頭の中をぐるぐると何回も回る言葉。












でも隼斗に助けられたから、まだ辛くはなかった。

隼斗の匂いのついたダウンとズボンを着たまま、アタシはぼーっとしてた。