アタシは気付いたら寝てた。

朝の眩しい光で目が覚めた。
急いで学校の準備をしてリビングへ向かう。





「あれ…珱兄?」
「よっ!母さんいねぇから愛奈ん家で食ってく。」
「そうなんだっ」


珱兄に朝から会える。


それだけで嬉しい。

でも前よりドキドキしてない…────


アタシ、もしかして…


ってそんなわけない!

アタシには珱兄だけ!


「愛奈?聞いてる?」
「あっ…ゴメン」



なっ何やってんだろアタシ。
珱兄の話、聞かないなんて…


「愛奈おかしい。」


珱兄は頬っぺたを少し膨らまして言う。

珱兄の幼少からの癖。

アタシだけが知ってる顔。

「そろそろ行きなさいよー?」

「「はぁいっ」」


カチャン

「じゃあなっ」

珱兄はアタシの頭をグシャグシャに撫でて笑顔で言って走り出した。


「髪の毛グシャグシャになったじゃん…」



でも嬉しい。
珱兄に久々に撫でられた。


アタシはルンルンで学校へ行く。

今日はいーコトありそうかもっ♪