◇◇◇中学時代◇◇◇

「あ…のさ愛奈、付き合って…くれない?」
「…え?」


中学時代、男子の中でかなりの仲良しだった成人。

そんな成人からの突然の告白だった。

アタシは珱兄が好きだけど、成人も好きだった。

でも告白されると…成人が好きなんだって勘違いしちゃってた。





「い…良いよ。」



そうしてアタシと成人は付き合った。

デートもキスも初めては成人。

付き合って約一年半。
ちょうど卒業式のセリフ分けした日だったっけ?


成人に会いにアタシは図書室に向かった。





そしたら…









「成人、どう?あの女。成人のわりには長いじゃん?まだやってねぇんだろ?」
「あぁ。まぁ悪くねぇけど飽きてきたな。昨日やった女に乗り換えよ。」
「成人に女は百人ぐれぇいるもんな。」





成人が女遊びしてるのは、前々から知ってた。



でも付き合うとき、もうやめるって言ってくれた。

汚れを知らないアタシはずっと形もないような、そんな言葉を信じてた。


今思ってみれば、信じたアタシが馬鹿だった。
成人に初めてをあげるんじゃなかった。

あんな…あんな最低な奴なんかに…