「な…何!?離してよ!」
「えー嫌や」



なっ!?
隼斗は全然離そうとしない。
抵抗しても隼斗の体はビクリともしない。

強っ…

男子ってこんなに力あるもんなの?



「愛奈、何か欲しいもんあるか?」
「はっ!?別に無いよ。アタシ帰るね」


アタシは無理矢理隼斗の手を離した。

背中を向けて歩きだす。



「また明日なっ!」


振りかえると満面の笑みで見送る隼斗。



多分アタシ今、顔真っ赤だ。










隼斗のその笑顔…


ずるいよ…