新垣祐利はアタシの前の席についた。


「祐利って呼んで!えーと」
「あ、岩崎愛奈…です。」
「じゃ愛奈!!宜しくな!」

ドキッ



笑った顔は何か違うけど、可愛かった。





隼斗じゃない。
でも…





「愛奈来い」
「…」





休み時間、アタシは霧島と校庭に出た。



「祐利、似すぎだよな…」
「うん…」
「でも隼斗じゃない。同じにするなよ。」
「分かってるよ…でも…」
「………」




ギュ





「そんな顔すんな。俺が忘れさせてやるよ。隼斗を。」
「……」
「隼斗より、愛奈を幸せにする。」
「…………」






突然の告白だった。


でも、霧島に相談して霧島のおかげで気持ちが少しだけ楽になれた。

霧島がいつの間にか頼りになってた。







アタシの気持ちはあやふやだけど、決まってた。



「返事は?」
「……幸せにして下さいっ」
「あったりめぇだ。」




チュ









こうしてアタシは霧島と付き合った。