次の日の真夜中、
ナオとルゥはある屋敷に忍び込んでいた。


レイは、今回いない。
だから今回の仕事はナオとルゥの二人でする事になっている。

その仕事の内容によって三人か二人、もしくは一人で殺しに行くように命令される。

「それじゃぁ、さっさと殺しますか」

コクッとルゥは頷き、
人が居るであろう部屋に忍び込んでいく。


しかし。


『誰もいない』

「確かに。多分殺されると予測してドコかに逃げやがったんだよ」

チッとナオは舌打ちをする。

『でもついさっきまで人が居た形跡がある。まだそんなに遠くに逃げてないはずだ』

その言葉に、ナオはニッと笑う。

「じゃぁさっさと見つけて殺してやろう」


俺たちから逃げられるなんて、

思わないでよね――・・・


.