「あ~らら、お前の仲間レイに捕まっちゃってるじゃん」

「ちっ!なにやってんだよあいつ」

チラッと動けないクラルを見てシークはさらに不機嫌になる。

「なに余所見してんの?そんなに余裕?」

ブンッ! と振られた剣を避け、ナオはある程度シークを距離を置く。

正直、余裕なんてあるはずない。
こいつは確かに俺より強い。
でも、倒せる確率はあるはず!

そして勢いよくナオに襲い掛かるシーク。

「お、やっと本気だしてくれた?じゃねぇと俺に殺されるもんな」

そう笑いながらナオは言った。

「気抜いてると、痛い目みるぞ」

そう言うとシークは本気を出し、
どんどんナオを攻めていく

「はっ、俺もちょっと本気ださねぇとやべぇかな」

シーク。
お前は強いよ。
俺が今まで殺してきた中で一番。
こんな激しい戦い久々だからさ、楽しすぎて興奮が治まらないんだよね。


『この音はもしかして・・』

ルゥがそう呟いたと同時に、
シークがナオの隙を見てナオの顔に剣が振り落とされる。


キィィンッ!! と金属がぶつかり合う音が響く。

「やった・・!?」
一瞬クラルが期待を持つが、その期待はハズれた。



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