「レイ!俺はガキじゃないんだから髪の毛くしゃくしゃすんなっ!」

月光の光にキラッと反射する金色の髪の毛、透き通るほどキレイな水色の瞳。
美しいその顔を見た人々は、おそらく彼の美顔に惹かれるだろう。

18歳のわりには少し子どもっぽい部分がある少年、ナオは子ども扱いされた事に拗ねてレイを睨む。

「俺とレイ、2歳しかかわんないんだから!」

『ナオは18歳にみえないし』

ズバッとルゥが無表情で言い捨てた。

「ルゥ、ひでーよぉー」

トホホ、とナオが落ち込むふりをする。

「大体ルゥは冷血すぎる!仕事の時はわかるけど普段でも冷めてるし」

18歳のわりには子どもの部分がありすぎるナオと仕事以外でも冷めているルゥ、まったく正反対の二人。

『あたしはナオみたいに無邪気じゃなくて冷静なの』


確かにルゥは冷めてる、だけど時々甘えてくるのが可愛いところだな。
まぁ本人は無意識だろーけど。


レイは二人の様子を見ながらそう考えていた。

同じくナオもそれを思っている。
普段冷たい奴がふと予想外に甘えてくるのが他の男の心を掴んでしまうんだろう、そしてそれが無意識というの事にまた惹かれてしまうのだろう、と





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