私は腹立たしい。


どうして私が一緒にいたいと望む人の隣には、彼女がいるのだろう。

今までそこには私がいたのに。



あなたが羨ましい。恨めしい。

私の大事な人の傍にいられることも。周りに認められていることも。



あなたのその居場所は本来、私のものだった。

私が何よりも望んだ、一生手に入らないもの。




でもあなたは知らないの。
あなたを見る彼の目が何の感情も宿していないことに。


その瞳はあなたでも他の誰でもなくて……











私だけを狂おしく求めていることに。