「なんだ。いるんじゃん。」


そこには私をここへ呼んだ
張本人が寝ていた。





『読んでおいて、寝てるとか…ひどくない?まぁいいや。』




起こすのも可哀相だから
そのまま黙って、ソファーから離れて出ていこうとした、その時。




『キャァっ!』



何かに腕を引っ張られて
そのまま後ろに倒れた。



思わず目をつぶり
倒れる痛さを覚悟したけど…




『あれ?…痛くない。ん?』



冷静になると、

なんか窮屈…

背中に手…?


そしてこの鼓動…




『え?ちょ、ちょっとー!!!』



寝ぼけた奴に抱きしめられていた。



ジタバタするけど
離れないし
しかもこいつ…


力強いしっ!!!!