それにしても、何話しているんだろう。

少し聞いてみよう。



僕は廊下にある出っ張った壁に隠れた。





「――――ほんと、ありえねぇよアイツ!!」

「落ち着け、直希!
ここ廊下だぞ!?」

「落ち着けるかよ!!」





どうしたんだ? 直希……。


もしかして、ストーカー!?

そんなの僕に相談すればいいのに。
僕ならそんな奴、殺せるよ?



「気持ち悪いんだよ!!
愛だのなんだの言いやがって!」



僕以外に言ってる奴が!?
そんな奴死ね死ね死ね死ね死ね……





「昔はそんな事なかったのに!!
異常になりやがった……っ!
どうしたんだよ





優斗の奴……!!」





…………。


……へ?






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