「直希、職員室どうだった?」 そう言いながら、白い息を出す優斗。 放課後には雨は雪に変わり、俺等に向かって降りそそいでいる。 「あー……長谷川の話し、マジなげぇ」 「どんまいじゃん!笑」 「るせっ!恥」 でも、許すよ。 だって。 こんなにもかわいいんだもの……。 「直希」 「え??」 不意に名前を呼ぶ優斗に、俺は反射的に顔を向けた。 .