「……っ。

これ……!



お前のカバンから落ちたっ!」



俺の右手には、シャープペンシル。

チョコは机に入ったままだ。



「あぁ、ありが……

これ、何日か前に貸したシャーペンじゃんか!」

「えー? なんのことぉー?」

「てめっ……!!」


ギュ……ッ


優斗が俺の背後に回り、首を絞める。

でも苦しくなく、暖かい。



……言わなきゃ。

゙チョコ、食べでって。



「優斗……」

「ん? 何」

「そんな力じゃ甘いっ!!」

「――――ッ!?」












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