「あー……僕も、甘いもの苦手なんだっけ」



え゙ッ!!?

それじゃチョコ、渡せねぇじゃん!!

つか光、涙目だし!!



「どうじよう~なおぎぃー……」

「キメェエエ!!
触るなあぁあああ!」

「……なにやってんの、お前等」



花奈だった。

光の隣の席に着きながら、呆れ顔でそう言った。


……こいつだけにはバレたくない。



「お前には関係ねぇよ、バーカ」

「黙れキメェ」



それは俺のセリフだ、と言わんばかりに、変顔を向ける。

花奈は苦笑いを浮かべながら対抗。


今日も俺の勝ちだな。





とりあえず、チョコどうしよう……。





.