――――でも、あっさり時間は経つもので。




今日は、バレンタイン。

クラスの女子は、女子同士でチョコを交換している。



あ、大平、女子に呼び出されてんじゃん。
おー美由、睨んでる、睨んでる。


俺はドキドキしながら、机の中にある包み紙を撫でた。



……そろそろ、優斗来るよな。

俺は扉側をチラチラと見ながら、息を飲んだ。


つーか、光と匠はどんなチョコ持って来たんだろ。



「おい直希、光見ろよ!」


凌がぬっと目の前に現れて、俺の後ろを指す。

俺はその指をたどって見ると……







絶句、した。

……なんだ……、アレ。





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