「俺だって仲直りしてぇよ。
前みたいに話したい……でも無理なんだよ。

近づくと避けるし、目が合うと逸らす……完全に嫌われた」


大平と光は口を挟まず、黙って話しを聞いてくれている。


「今日の朝は、今日こそって思った。

でもさ、さっき言った通り、目を逸らされたんだよ。
俺の存在はなかったように。

優斗から、俺の存在は消された。


無理に話して悪化するんだったら、このままでいい」



俺は思っていたことを吐き出した。





少し沈黙が続いたあと、沈黙を破ったのは光だった。






.