「ウザい」 それだけ言った。 渡辺は泣きそうな顔を下に向けて、後は無言の空間が続いた。 昼休み。 俺は大平と光に連れられ、恒例となりつつあるトイレに来た。 もちろん、便器に用はない。 「つかさー、直希って最近優斗と話してなくね? あれから仲直りしねーの?」 ずっと黙ってる俺に、大平が話しかけた。 光も確かに、と同意した。 渡辺に続きコイツ等もか、と俺は溜め息を吐き出して、口を開いた。 .